クワガタ 幼虫

 

クワガタとカブトムシの幼虫。幼虫なんてどれも似たようなものだろうと思うかもしれませんが、実際はずいぶん違います。クワガタとカブトムシの幼虫の生態の違いやクワガタの幼虫の育て方について解説します。

 

 


クワガタとカブトムシの幼虫の違い

成虫になれば誰でもカブトムシとクワガタの見分けはつきますが、幼虫だとはたしてどうでしょう?
自信をもって違いが分かる人はあまりいないのではないでしょうか?
言葉で説明するのは難しいですが、顔でだいたい見分けがつきます。
カブトムシの幼虫は顔の色がこげ茶色をしています。
クワガタの幼虫は顔の色が薄いオレンジ色です。
幼虫の大きさがカブトムシのほうが2倍くらい大きいです。
まれに小さいときもあるかもしれないので、これでは確定にはなりませんが・・・
体に見える黒い点々がカブトムシのほうがくっきりはっきりしています。
体毛もカブトムシのほうが毛深いです。
だいたい顔だけでも判別できると思いますが、肛門を見ると決定的です。
カブトムシは横に割れていて、クワガタは縦に割れています。

 

 


クワガタの幼虫飼育方法~プリンカップから瓶へ~

カブトムシは飼育ケースや衣装ケースでまとめて飼うことが可能でしたが、クワガタは個別で飼育しないといけません。
クワガタはまとめ飼いをするとケンカをして数が減ってしまうのです。
幼虫でもケンカするとはクワガタってすごいですよね。
つのもハサミもないのにどうやって戦うのかなと思いますが。
そんなわけで個別飼育が基本ですが、コーヒーの瓶のようなものとかプラスチックのカップみたいのが大きさ的にはいいです。
100円ショップなどに売ってそうですね。
小さいうちは200ccくらい入るプリンカップで飼って、一か月ほどしたら600ccくらい入る瓶に替えるのがベストです。
外国産のクワガタはもっと大きくなる場合があるので、もう少し大きめの瓶がよいです。

プリンカップから瓶に移しかえるとき、マット詰めは移し替える数日前から1週間前くらいにしておきましょう。
マットに水を入れて湿らせますが、このときにマットが発酵して熱を発することがあるからです。
もし熱を発して温度が上がってしまうと幼虫が全滅する場合があります。
ですので念のため早めに準備しておきましょう。

クワガタはカブトムシと違って夏になったら必ず蛹化するとは限りません。
温度管理によっては2年幼虫でいることもあります。
クワガタは0度を下回らなければ越冬してくれます。
10度下回ると冬眠します。
理想は10度より高い15度くらいをキープして少しずつでもエサを食べる環境を作ってあげると大きな幼虫になります。
かといってずっと暖房のきいた温かい部屋というのも問題で、冬を味合わせないと夏になっても蛹化しないという状況になります。
他より少しだけ温かい部屋という場所がよいです。

 

 

クワガタの幼虫飼育方法~蛹化~

夏が近づいてくる5~7月あたりになると幼虫は蛹室という部屋を作ってさなぎになる準備を始めます。

部屋を作り始めると楕円形に沿って土の色が変わるのですぐにわかります。
蛹室を作り始めたらそっとしてあげましょう。
もし瓶の底に蛹室を作ってしまったら羽化に失敗することがあるので注意して観察しましょう。
さなぎから成虫になったときに羽が瓶に貼りついてしまうことがあるからです。
ですからもし底のほうに作ってるのに気づいたら瓶をひっくり返してあげましょう。

さなぎになってから1カ月~1カ月半くらいで羽化します。
羽化してから体が固まるまでだいたい1カ月かかります。
体が固まってもあまり触っていると早く死んでしまうこともあるので要注意です。

けっこう成虫になるまでに時間がかかります。
普通に成虫のクワガタを虫取り網でゲットする分には問題ないですが、幼虫からさなぎ、さなぎから成虫になるまで2年くらいかかるようなので夏に遊べるのを楽しみにしているとがっかりするかもしれません。
あんまり神経質にならずに羽化したらラッキーくらいのつもりで適当飼育のほうが気が楽かもしれません?

 


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まとめ

今回はクワガタの幼虫についてまとめてみました。

男の子たちはその幼虫をいとおしそうに手のひらに乗せていますね。
クワガタが成虫になるまではとっても長いです。
短気な人はカブトムシの幼虫を飼うことをお勧めします。
カブトムシやクワガタを飼い始めると、そのまま卵が産まれてまた幼虫になって成虫になるというサイクルをずっと楽しむことができます。