法要と聞くと、法事のことを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
また、お盆が近づくと、法要をどのように行うのかなど話題に上がりますよね。
そんなとき、法要がどのようなものなのか知っていないと少し恥ずかしい思いをしてしまったことはありませんか?
私も、身近に法要を行うことがなかったので、え?知らなかったん?など言われてしまったこともあります。
そこで、そうならない為にも少しでも知識を付けられるように、お話ししますね。
目次
法要とは・・・?
法事という言葉はよく耳にすると思いますが、法要と言われるとどんなことなのか?
って思いますよね。
簡単に言うと、法要とは、お坊さんにお経をあげてもらうことを言います。
法要は、何のためにあるのでしょうか?
理由は3つあります。
- 故人を偲ぶため
- 故人があの世で幸福でいられるように祈るため
- 故人による人と人とのつながりを再確認し個人への感謝とともに
自分自身を見つめなおすため
以上の3つが挙げられます。
なんとなく、こういうことだろうなーって思っておられた方もあるのではないでしょうか?
こういった意味を込めたものが法要だということが分かると参加する時の心構えができますよね。
お盆の法要
以上では、法要の主な行いを説明しました。
ここからは、お盆の新盆・初盆の法要についてお話ししますね。
新盆・初盆は、普通のお盆の法要と少し変わってきます。
新盆、初盆とは、告別式を終えて四十九日を過ぎてから、初めてお盆を迎えるお盆のことを言います。
※四十九日よりも前に、お盆が来た場合は翌年が初盆、新盆となります。
普通のお盆では、家族だけで行われることが多いですが、新盆、初盆となると親戚や友人、つながりの深かった方を招いての参列となります。
また、お盆の時期になるとお寺も多忙になってくるので、予約が取れにくくなってきてしまい、こちらの要望に添わないことも出てきますので、1ヵ月前など早めに予約を入れられることをお勧めします。
お盆の法要に必要なもの
精霊棚
お盆の供養の時の飾りつけのことを言います。
精霊棚は、8月12日頃に飾りつけをします。
お位牌を仏壇から取り出し、仏壇の扉は閉めて、その前に飾りつけをします。
盆花を飾る
盆花として網を逆さにつるす草花があります。
例では、枝豆、ほおずきなど。
※地域によっては、つるさずに花立に盆花を飾るだけのところもあります。
きゅうりの馬と、なすの牛
きゅうりやナスに、お箸をさして馬や牛が作ってあるのを見かけますよね。
きゅうりの馬には、少しでも早くみんなのところへ帰ってきてほしい。
ナスの牛には、少しでもゆっくりと家族での楽しい時間を過ごしながら帰ってほしい。
そのような意味合いが込められています。
盆提灯
盆提灯の意味合いとしては、故人やご先祖様が家まで迷わずに帰って来られるように
という意味合いが込められています。
目印になるものとして、盆提灯は飾ります。
新盆・初盆では「白提灯」
それ以降のお盆には「絵柄の入った提灯」
など、お盆の種類によっても提灯が変わっているのです。
お布施とお布施の表書き
お布施の準備
お寺からお坊さんが家にきて、法要を行ってくださいますよね。
その時、そのお礼としてお布施を用意しなければなりません。
普通のお盆ならば、お布施は10,000円程度が多く一般的な金額です。
しかし、新盆や初盆の場合は、40,000円程度が相場となってきます。
ここでも、お盆の種類によって違いが出てきましたね。
また、家まで来て頂くのに、車やオートバイなどで来てくださいますよね。
その時には、お車代を用意しなくてはなりません。
お車代の相場は、だいたい10,000円程度です。
法要の後の会食に、参加して頂ける場合はいいのですが、お坊さんも忙しいので
なかなか会食まで一緒に・・・というのは難しいです。
その時には、御膳料を用意します。
お膳料の相場は、食事の程度によって様々ですが、5,000円~20,000円程度です。
※お布施を渡すときですが、直接手渡しはせず、お盆などに乗せて渡すことを忘れないようにしましょう!!
お布施の書き方
葬祭関連になると、薄墨で表書きを書くことが多いのでそうしてしまいがちですが
お盆のお布施には、普通の黒墨で書きます。
また、お布施の正式な包み方は、半紙を用意し、中包にお金を入れ、奉書紙で
上包みに折る方法です。
現在では、郵便番号を書く欄のない白封筒を使っても構わないとされています。
私も、新盆の時にはそうさせてもらいました。
まとめ
お盆や法要は、そのご家庭にとても大切な行事の1つです。
分かってはいるけれど、毎年のことでもあるし、少しずつ気持ちが抜けてしまってくる…
そんな頃に差し掛かってしまっている時もありますよね。
しかし、お盆はご先祖様は毎年楽しみにしておられます。
故人も、みなさんのところでのんびり過ごせる時間を1年に1度しかないこの時を、どれだけ楽しみにしておられるか。
そのようなことを考えながらお盆や法要を行うことで、お互いに良い時間を過ごすことができるのではないでしょうか。