夏休みの宿題の定番、読書感想文。作文になれていないと、何をどう書けばいいのか、
迷ってしまいますよね?
でも書き方には、コツがあります。それがわかれば、今まで悩んでいたことがウソの
ように、スラスラと一気に書けるようになります。
書くぞ!と決めれば一気に書きあげてしまうのが一番のコツです。つまづいてしまっても頑張って文章をひねり出そうとすると、不思議と言葉はでてきます。
逆に時間を空けてしまうと、却って書けなくなってしまいます。
その他にも読書感想文を書くポイントはいくつかあります。
目次
興味の持てない本は選ばないで!本選びで読書感想文の出来は左右されます。
夏休みの宿題を渡される時、読書感想文を書くための推薦図書を書いたものを渡されますよね?
学年別に分けて、3、4冊ずつ紹介されています。
書店にも推薦図書コーナーが設置され、買ってといわんばかりに山積みされています。
私の子供時代は、ほぼ全員がその中から読む本を選んで読書感想文を書いていましたが、
毎年それが苦痛でした。
読書自体は好きだったのですが、何の興味もない本を与えられ、
読んでいくうちに引き込まれることもなく、読み終えたらとりあえず、
原稿用紙を埋めるために、無難な文章を書く。これは何かの修業なのか?と思ってしまうぐらい嫌なものでした。
でも、息子の時代になると、一応推薦図書はあったものの、
自分で本を選んで書いてもいいようになっていました。
息子は読書をほとんどしない子供だったので、推薦図書など読みきれるはずがありませんでした。
当時は「かいけつゾロリ」や「ズッコケ三人組」といったシリーズ本が人気があり、それらだけは喜んで日頃から読んでいました。
児童文学とはいっても、挿し絵がいっぱいで読みやすかったのだと思います。
ストーリーも大人の私が読んでも面白いと思えるものでした。
読書感想文はその本で書くと本人が決めたので、そうさせたところ、作文もきらいだったのに、喜んで書いていました。
書き終えた後もまた本を読み直し、訂正したり試行錯誤しながら机に向かっていたのを覚えています。
あらすじで文字数をかせいではいけません。必要最低限にとどめて!
低学年の子供たちが読む本は、起承転結がはっきりしています。
心に残る場面は転か決の部分なので、起と承はできるだけ省きましょう。
ここを長々と書いてしまうと、読書紹介文になってしまいます。
また心に残った部分も説明を最小限にとどめ、その場面を読んだ自分の気持ちを書きましょう。いかに心を揺さぶられたのかを書けばいいのです。
あらすじで文字数をかせがなくても、原稿用紙はかなり埋まるはずです。
とはいえ、自分の気持ちを書けと言われても、低学年ではボキャブラリーが少ないので、
嬉しかった、悲しかった、ドキドキした、良かったなあと思った、
などの表現に限られてしまうでしょう。
ですから、主人公はこの時どんな気持ちだったのかを想像したり、
自分が主人公だったらどうしていただろうかを想像したりして、
想像力を働かせるようにしましょう。
後々、国語の時間によくある「主人公はこの時どんな気持ちだったでしょうか?」にも悩まず答えられるようになるはずです。
模範的なことを書かなくても大丈夫!自分なりの解釈もOK!
読書感想文の大体のパターンは、読んで感動して、自分も主人公のように頑張ろう、
と共感するのですが、本当に感動している子供はどのぐらいいるのでしょうか?
きっと素直に感動出来ない子供のほうが多いでしょう。
大体読書歴の長い大人ですら、めったに感動する本には出会えないのですから、
無理もありません。
思った通りに、あんまり感動しなかった、なんで最後にそうなるのかわからない、と書いてもいいでしょう。もっと踏み込んで、自分だったら最後はこういう結末にする、と思う子供もいるでしょう。ただ、これが通用するのは低学年までです。大きくなると、自然と建前を書くようになるでしょう。でも、低学年のうちに思ったことを書く力が身に付いていると
建前を書いても上っ面の言葉にはなりません。
ですから、そんなことを書いてはダメ、と否定せずに思ったことをどんどん書かせましょう。
それでも、なかなか書けずにいる子供もいるでしょう。
きっと、心の中ではいろいろ感じていても、表現する力がまだ未熟なのでしょう。
作文の機会がまだあまりない低学年では当然です。そんな時はお母さんが隣に座っていっしょに考えてあげましょう。
その際、お母さんの意見をいうのではなく、子供に「どの場面が面白かった?」「そこでどんなふうに思った?」と子供の気持ちをひきだすインタビュアーになったつもりで聞いて上げてください。
一旦言葉にして気持ちを表現すると、文章を作りやすくなりますし、本を介して子供の気持ちを知ることもできます。
まとめ
読書感想文は、興味のある本を選ばせて、思いのままに書かせてあげましょう。
あらすじは少なくし、感動した場面があれば、それを中心に想像力を働かせながら書くようにしましょう。
低学年では、無理して建前的なことを書く必要はありません、
最近はネットからコピペをしたり、中学受験で忙しい子供は、成績をあげるためにお金をだして代書してもらうそうです。そんなことをしなくても、好きな本をたくさん読んで、思ったことを文章に表現する機会をふやせば、実力は自然と身に付くでしょう。