中学生にとって、夏休みは大きな節目になります。
小学生の頃なら、部活動や地域の少年リーグに行くとしても
毎日行くわけではありません。
学習塾や習い事に通うにしても、毎日ではないでしょう。
でも中学生になれば、学校の部活動はほぼ毎日。試合などで土日も
関係なしです。
学習塾も中学3年生ともなれば、朝から晩までみっちりされるところが
多いです。
スケジュール的にこんなに忙しいのに、友達付き合いもおろそかに
できません。
この時期はいかに行動をともにできるか、ということが
友情のバロメーターとなります。どんなに疲れていても、
友達からの誘いがあれば、無理をしてでも遊びに付き合います。
最近はそれだけではなく、家にいても休息できません。
ラインの返信が遅いというだけで、いじめに発展しかねません。
なので、おちおち寝てなんかいられません。
中学生は大人でも子供でもない、微妙なお年頃です
そんな我が子の姿を目にすると、親としては心配になりますよね?
つい、「少しは休んだら?」とか、疲れきって遅くまで寝ている我が子に
「さっさと起きて、少しは家の手伝いでもしたら?」なんて
容赦ない言葉を浴びせてしまいそうになります。
あるいはすでに反抗期に突入していて、会話どころか目もあわせなくなって
いるかもしれません。どうせ何をいっても無視されると諦めて、
好きにすればいいわ、と知らん顔している親御さんも多いのではないでしょうか?
でも本当にそれでいいのでしょうか?
子育ては、手をかけ、口をかけ、目をかけ、心をかけるものだとよく言われます。
赤ちゃんの頃は手をかけて精一杯世話をし、
小学生ぐらいになれば、あれこれ世話を焼いて過保護にせずに、
言葉かけやアドバイスで子供を導いていきます。
そして、中学生ぐらいになれば、あれこれ口出しして過干渉にならないようにし、
ある程度我が子を信じて見守ります。
高校生にもなると行動範囲もひろがるので、見守るというよりは、我が子の気持ちを
感じとり、思いやってあげるのです。
健康管理を怠っては、結局なにもできなくなります。
毎日昼食を用意しないといけない夏休みは、母親にとっては苦痛ですよね。
お昼はお弁当を持っていくという子ならいいのですが、そうじゃないなら
大変です。でもおお金を持たせてコンビニ食で済ませてばかりいると、
栄養バランスが偏ってしまいます。
食の細い子なら、暑い時期でも食べやすいそうめんがおすすめです。
具を沢山入れておけば、おかずなしでも充分です。
また働いている母親なら、毎日昼食を作ってやれないでしょうが、
前日の夕食を多目に作って、残りをアレンジしておけば、りっぱな昼食です。
期間限定だと思って、昼食の用意をしてあげましょう。
また、夏は体調を崩しやすいので、くれぐれもクーラーをかけっぱなしで
寝ることのないよう、時々注意しておきましょう。
なんだか元気がないというのも要注意です。中学生にもなれば、ふろあがりに
バスタオル一枚でながくいることはないでしょうが、一瞬でもふろあがりの
身体をチェックしておいてください。アザや傷があれば、いじめの可能性もあります。
アザを指摘しても、転んだとか打ったとかいってごまかすでしょう。
それ以上増えなければそうかもしれませんが、増えていればおそらくいじめの被害にあっているのでしょう。
責めることなく、ゆっくり問い正してみると、正直にいってくれるかもしれません。
本人もいいだすきっかけを案外見つけられずにいるのかもしれません。
勇気を出して子供が打ち明けてくれたからには、中途半端な相談を学校にするだけではなく、相手の親御さんも交えて話し合いしてほしいものです。
学校は先生の注意だけですまそうとしたがりますし、いじめられた本人も仕返しが怖くて
逃げ腰になると思いますが、親子で謝らせないと意味がありません。
そこまでしなければ、いじめはなくなりません。
亡くなってからいくら謝罪されても遅いのです。
男の子に対しては身辺調査、女の子に対しては周辺護衛を!
中学生になれば、自分だけの部屋があるのが大多数ですが、
たまには掃除という名の身辺調査を行いましょう。
法に触れるようなもの、例えば、たばこ、アルコール、薬物のほかにも、
犯罪を連想させるようなもの、例えば、ナイフや女性ものの下着など、
万が一そのようなものが出てきたら、見て見ぬふりをしてはいけません。
プライバシーの侵害だと言って、逆ギレするかもしれませんが、
見過ごす訳にはいきません。後で取り返しのつかないことになってからでは
遅いのです。
女の子の場合も、男の子に対してほどではなくても、
お小遣いで到底買えそうにないものを持っていたりしないか、気をつけて
みておくべきでしょう。軽い小遣い稼ぎのつもりが、犯罪や事件に巻き込まれてしまうこともあるので、言うべき時には言わないといけません。
そして何より、夏休みはいつもより夜遊びしやすくなります。
花火やお祭りには友達と一緒にいくでしょうし、ナンパをしたりされたり
刺激的で楽しいことでしょう。
いくらイケメンが家まで送ってやると言っても、絶対に車にはのるな、と
釘をさしておきましょう。
また、親が迎えにいったりすると嫌がられそうですが、自転車に乗っていても
連れ去られた事件もありました。人通りが少なくなりそうならば、迎えにいって
あげましょう。
まとめ
夏休みの間に非行にはしったり、事件に巻き込まれる中学生は残念ながら
多いと聞きます。やはり開放的な気分になったり、いろんな魅力的な誘惑に
負けてしまうのでしょう。
なんでもかんでも押さえつけるのはよくありませんが、親としてできる限りの
ことはしてやらなければいけません。身体は大きくなっていても、
高校生とは違って、まだまだ未熟で不安定です。
あなたのことは信じているけど、心配だから注意するのだ、という気持ちを
親も子供に伝えましょう。
子供には子供の世界があります。細かいことにはある程度目をつむったうえで、
肝心要のところは注意し、お互いの考えを話し合いましょう。