近頃スーパーへ行っても葉付き大根を目にする事が少なくなってきました。あの青々とした葉をカットして売られていたり、また初めから葉を取ってあるスーパーもあります。
原因の一つとして持ち帰るのが大変、どうせ食べないし、といった理由が挙げられるでしょう。
ですが大根の葉には栄養価がたっぷりと含まれているのをご存知でしょうか?
そこでいくつか栄養素と効果について説明してみましょう。
目次
大根の葉の優れた栄養価とは
【βカロテン】
生活習慣病の予防、抗酸化作用が強いので、女性に嬉しいアンチエイジング効果も期待できます。抗酸化作用があるので、とても体に良い栄養素と言えます。
【食物繊維】
言わずと知れた食物性ですが、便秘の方はお腹の調子を整えてくれる優れた栄養素です。
【ビタミンC】
こちらも良く聞く栄養素ですが、美肌効果が期待できます。レモン果汁よりもビタミンCが多く含まれているので、できれば毎日食べたいですね。気になるシワやシミの予防にも。
【カルシウム】
年齢を重ねて行くと心配なのが骨粗しょう症です。カルシウムは意識して摂取しないと減っていく一方なので元気な骨と歯で過ごすには必要不可欠な栄養素とも言えます。最近乳製品を取っていないなと感じている方にはお勧めです。
【鉄分】
鉄分と聞くとレバーを思い浮かべる方も多いと思いますが、大根の葉にも多く含まれます。貧血気味の方は要チェックです。
さて、いくつか栄養素をあげて見ましたが、その他にもカリウムやビタミンEなども含みます。そう考えると捨ててしまうにはあまりにももったいない大根の葉。
大根の葉でつくる栄養たっぷりのふりかけ
栄養素が豊富だという事はおわかりいただけたと思いますが、問題なのはレシピです。大根の葉ってどうやって使うの?という疑問は多くの方が持っておられるのでは。
そこで大根を購入したら葉は捨てずに、美味しくて簡単に作れるふりかけにしてみましょう。
大根の葉初心者向けのレシピです。
【材料】
- 大根の葉・・・1束分(約180~200g)
- ちりめんじゃこ・・・50グラム(お好みで)
- 生姜のみじん切り(チューブでも可)・・・小さじ1
- 白煎りゴマ(擦りゴマでも可)・・・大さじ1
- サラダ油・・・大さじ1
(調味料)
- 醤油・・・大さじ3
- 砂糖・・・大さじ1~1.5
- 酒・・・大さじ2
- 大根の葉は綺麗に洗い、5mm程度の大きさにカットします。
- フライパンに油と生姜を入れ、中火で生姜がふつふつするまで加熱します。そこに大根の葉を入れて軽く炒めます。
- 次にちりめんじゃこを入れて更に炒め合わせます。
- 調味料を入れて更に炒め合わせ、調味料の水分が飛ぶまで炒めます。火加減は中火です。
- 水分が飛んだところで最後にゴマを加えてさっと混ぜ合わせます。
完成です!
ゴマは必ず最後に入れて下さい。風味良く出来上がります。
あまりにも簡単なのであっという間にできてしまいます。時間にしたらわずか10分程度!
油をゴマ油に変えて作ると香ばしさがアップされるので、お好みで変えてみても良いかも知れません。
またお子様がいる家庭などで生姜が苦手な方は、入れなくても十分に美味しくいただけます。
ちりめんじゃこは歯ごたえがあり食感もよくなりますが、もし冷蔵庫に無ければかつお節で代用してみてください。こちらも味が少し変化して美味しいです。
調味料さえ用意するのが面倒!と思ったら、麺つゆでも簡単に作れます。是非自分好み、ご家庭の味でアレンジしてお手軽ふりかけを作ってみてください。
実は冷凍保存もできます!大根の葉
先程紹介した大根の葉のふりかけは、冷蔵庫に入れて置くと2~3日は日持ちします。
また、作り過ぎてしまったふりかけは冷凍保存も可能です。小分けにして冷凍しておくと食べたくなった時に便利です。
それから大根の葉はさっと湯通しして細かく刻み保存袋に入れ冷凍庫へ。気を付けてほしいのが冷凍保存する時にはなるべく薄く平にすることで、凍っていても手で簡単に割って取り出す事ができます。
お味噌汁を作った時など青物が欲しいなという時は、この冷凍の葉を入れるだけで彩がだせます。
まとめ
さて大根の葉はとても優れた栄養価があり、また美味しく食べる事ができるという事がお分かりいただけたかと思います。
現代の日本人は健康意識も向上してきて、野菜を多く食べる様になってきました。特に緑黄色野菜は体に良いと意識して摂取している方も多いと思います。
知ら無い方も多いかと思いますが、大根の葉は「緑黄色野菜」に分類されています。それだけ栄養価があるという事を最後にもう一度お伝えします。
ほうれん草やニンジンは緑黄色野菜の代表格みたいな存在ですが、そのほうれん草やニンジンは苦手でも上手に調理して美味しくいただいてはいませんか?
ですが同じ緑黄色野菜の大根の葉は破棄されてしまいます。知らずに捨ててしまっていた方も今後はちょっと見方を変えて、自分の体のため、家族の健康のために是非活用してみてください。