5月5日、「子どもの日」が近づくとスーパーで柏餅やちまき。鯉のぼりの玩具がついたお菓子など見かけるようになりますね。
ここでは、端午の節句にお祝いとしての料理やお祝い方法、初節句を迎えるお子さんで産後まもない場合でもやった方がいいのか?など、ご紹介します。


初節句とお宮参りの順番は?

 

初節句に近い時期に出産した場合、お宮参りと順番がこんがらがってしまう方もいるかもしれませんね。

お宮参りは赤ちゃんが生まれて初めて生まれた土地の守り神様・産土神(うぶすなかみ)様に参拝する行事です。その為、一般的には「神様に報告してから初節句を行うように」と言われています。

また、「初節句」は、子供が生まれて初めて迎える節句ですので、親族を集めて皆で、お食事会を開いたりしたりすると思います。特にお母さんは準備等などでバタバタして大変だと思いますが、子供の体調はもちろん、産後でまだ出血もあるお母さんは少し無理をしてしまうと後々響いてきます。

その為、生後1~3ヶ月以内の生まれてまもない場合には、翌年に初節句のお祝いをするのが一般的です。
とはいえ、地域によって異なる事があります。

例えば私の場合、私が息子を2月に出産したのですが、
一般的には、生後31日にすると言われているお宮参りは生後100日目に。節句は旧節句(6月5日)に行う地域でした。

私の実家は、お宮参りも節句も一般的な日付でした。なので、嫁ぎ先の地域と、私の実家は30分の距離でそんなに遠くないのに、こんなに違うんだとビックリしました!

結局、嫁ぎ先に合わせ初節句のお祝いとお宮参りが同じ時期なので近いので、一緒に行うことにしました。

このように、家庭や地域によって異なるので、しっかりと確認しておきましょうね。

 

 


端午の節句の食べ物は?

 

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『柏餅』

柏の葉は、新芽が出るまで葉が落ちません。「子が生まれるまで親は死なない」。家系が絶えるとこなく、子孫繁栄の意味があります。このことから、『端午の節句にふさわしい縁起のよい食べ物』として広まりました。

『ちまき』

現在のちまきは、笹でもち米を包んで蒸しますが、昔は茅(ちがや)の葉で巻かれていました。茅は、中国には古くから、繁殖力が強く神霊が宿り邪鬼を祓うものとされ、「災いを避ける」という意味があります。このことから、端午の節句に茅で包まれたちまきが食べられるようになりました。

一般的には、関東地方では『柏餅』。関西地方では『ちまき』を食べることが定着しています。それ以外にも、端午の節句の食べ物は地域によっても違いがあります。

北海道や東北地方は、『べこ餅』
山形県や島根県は、『笹巻』
長野県や岐阜県は、『朴葉巻(ほうばまき)』等です。
端午の節句に食べると縁起がいい食材とは?

端午の節句に、柏餅・ちまき以外にも縁起がいいとされる食べ物はあります。また、お祝い膳をしたいという方は用意してみるのも良いですね。

「端午の節句の正しいお祝い膳」というものは特にありませんが、縁起のいい食材を入れてみましょう。

赤飯・ちらし寿司

お祝いのご飯の定番

ブリ

「出世魚」と呼ばれるため

「勝男」にちなんで

成長するに従って名前が変化する出世魚

縁起物の定番で「めでたい」

たけのこ

「まっすぐに伸びる」という特徴から、真っ直ぐ元気に育つようにいう意味

 

海老

海老の赤色が生命力から

健康でマメに過ごせるように

穴があいている事から、「見通しのよい人生」という意味

薬の成分があり、子どもの健康を願う意味

子どもが主役ですので、子どもが好きな料理やデザートにケーキなど用意してあげれば、端午の節句をより楽しめると思いますよ。

また、インターネットやスーパーで初節句のお祝い用にお祝い膳や柏餅、粽(ちまき)など、販売されています。手間がかかったり、作りにくい食事のメニューのものはそちらを利用してみるのも良いですね。

離乳食の赤ちゃんは?

初節句の場合だと、まだ離乳食の赤ちゃんもいると思います。ペースト状の野菜を、鯉のぼりや兜の形にしてあげたりすると、見た目も可愛くてオススメですよ!「離乳食」「節句」でクックパッドで検索してみると可愛くて素敵な離乳食が、たくさん出てきます。

気になる方は是非チェックしてみてくださいね。

 

菖蒲(しょうぶ)を楽しもう

 

菖蒲は「尚武」や「勝負」に通じると言われてます。また「悪鬼を払う」ともいわれ昔から端午の節句に使われています。

菖蒲の花を飾る
「世間に負けずにたくましく育つように」という願いが込められています。

菖蒲湯に入る
菖蒲の根や葉を丸ごとや、細かく刻んだりして入れたお風呂のこと。武士が出陣の前に菖蒲湯に入っていたともいわれています。

他にも、
「家の屋根や軒先にさす」
「お酒にひたして菖蒲酒にして飲む」
「菖蒲枕といって枕の下にしく」等があります。

いずれも身体に悪い気がつくのを防ぐという意味からです。

まとめ

端午の節句には、色んなお祝いの食べ物や方法があります。しかし、全部を必ず取り入れる必要はありませんし、忙しければスーパーなどで買ってきて出すだけでOKですよ。

自分たちのライフスタイルに合わせ無理のないようにしながらも、古くからある風習を味わい、家族で過ごせると良いですね。