梅雨の季節入ると特に、洗濯物は乾かないし、カビも気になるし、何よりジメジメした湿気自体が不快です・・・
湿気対策には除湿機が良いんだろうけれど、電気代がかさんでしまいます。出来るなら「手軽でお財布に優しい」モノがいいですよね。そこで、除湿効果のあるといわれる炭を利用してみようかな?と思い、どういった炭が除湿効果があるのか調べてみました。
目次
炭の効果とは?
押し入れや下駄箱用の除湿剤には、炭成分を配合した製品が数多くあるので、『炭=除湿・消臭』というイメージが強いですよね。
炭には沢山の小さな穴が空いていて、コレが様々な効果をもたらします。
・「空気中の汚れを吸着」
・「空気中の湿度が高いときは湿気を吸収し、逆に湿度が低いときは放出(調湿効果)」
・「臭いの元となる有機物の吸着」
・「シックハウス症候群の原因と言われる化学物質(ホルムアルデヒド)の除去」
炭を置いておくだけで、湿気の除去以外にも沢山の効果があります。
竹炭と木炭の違いとは?
同じ炭でも竹炭と木炭(黒炭・白炭)では向き不向きがあります。
また、材質が悪かったり技術の未熟さなどによる粗悪なものがある場合があるので、比較する以前の問題としてまず「いい炭」を選ぶ事が大切です。
『竹炭』
竹炭とは、竹を焼いて炭にしたもので、縦横に細かい無数の孔(穴)があいています。
その数は木炭に比べると2倍以上!その為、竹炭は水質浄化や消臭・吸湿効果が優れているといえます。
また、竹炭は肉厚が薄く、生竹の複雑な性質で、タール分が少なく炭化しやすい為、うまく焼き上げることが難しい為、木炭より価格も高めです。
『木炭』
木炭とは、木材を焼いて炭にしたもので、大きく分けて「黒炭」「白炭」の2種類があります。その中でも備長炭は、炭が硬くて火持ちが良く、ニオイが少なく、パリッと焼きあがる為、料理向きといえます。
「黒炭」
柔らかめの炭で、着火がしやすい火付け用として最適ですが、その代わり、備長炭よりも火もちが悪いです。消臭では、特にトイレの臭いに効果的です。
「白炭」
固めの炭で、火が付きにくいですが、火持ちがいいです。ちなみに白炭の中でも良いものが備長炭と呼ばれます。消臭ではタバコの臭いの吸着などが得意です。
「竹炭」VS「木炭」より除湿効果のあるのはどっち?
木炭の微細孔はマイクロ(100万分の1)。竹炭の微細孔はナノ(10億分の1)単位で孔(穴)が無数に空いています。
※完全に炭素化された炭として考えた場合
より細かく多く空いている竹炭の方が消臭、除湿効果に優れています。
よって、除湿効果でみれば、『竹炭>黒炭>白炭(備長炭)』といえます。
また、木炭でも竹炭でも微細孔はその断面から匂いや湿気を吸着します。炭を細かく砕く事で、断面の表面積を増やし事で、消臭・除湿効果を増やすことが出来ますよ!
除湿向きの炭の選び方
ホームセンターなどで売っている東南アジア産のマングローブなどの炭はNG。あれは燃料炭であって、消臭、除湿用としての炭には向いていません。
燃やすと煙が出る炭がありますよね?煙が出るのは水分が内部に残っている証拠です。
そういった、水分が残っている炭は湿気が多いところに放置して置くとカビが生えることがあります!湿気対策で炭を置いたのに、カビが生えたら元も子もないですよね・・・
より効果を求めるなら、『湿気や消臭を目的に専門店で作られた砕いた竹炭』を選ぶ事が大切です。
炭の使い方とは?
使い方としては、炭を細く砕いて、ガーゼなどにつつみ気になる所に置くようにしましょう。
炭の消臭効果や除湿効果は『大体3ヶ月くらい』持つと言われています。また、3ヶ月経ったら、新しい炭に取り替えるのではなく晴れた日に約5~6時間程度、天日干しにすれば、再度使うことができます。その為、炭は上手に使えば半永久的に使えるので、とても経済的でエコなモノなんですよ。
※炭を水道水で洗ってはいけません!
炭は水道水で洗うと、塩素などの消毒用の化学物質、(カルキ)を微細孔で吸着してしまいます。そして、このカルキは天日干ししても出て行ってくれません!水道水で洗う度に目詰まりを起こしてしまう為、効果が激減してしまいます。消臭、除湿として使う炭は水道水で洗わないようにしましょうね。
炭で除湿効果はどれぐらい期待できるのか?
結論でいえば、『除湿はそこそこ。消臭は素晴らしい』です。選ぶ炭にもよりますが、除去効果については「まあ、湿気はなくなってる気がする?」程度の効果しか感じられない人が多いようです。
しかし、消臭効果については高評価している人が多いですので、炭を置くなら臭いも湿気も気になる下駄箱がいいかも知れませんね!
まとめ
木炭にも、もちろん、消臭・除湿効果はあるのですが、より効果のある竹炭を選びましょう。上手に使えばずっと使えるエコなアイテムですのでオススメです!
と、いっても湿気対策として使うより臭い対策で使った方がいいかも知れませんね。
湿気対策には、炭とは別で違う対策もするようにしましょう!