6月に結婚する事を、『ジューンブライド(June Bride)』と言い「6月に結婚式を挙げると幸せになれる」と、耳にしたことのある人も多いと思います。しかし、何故、6月の結婚式を挙げると幸せになれるのか。ジューンブライトの由来についてはご存知でしたか?
あまり知られていないジューンブライトの由来、4つの説をわかりやすく説明しますね。
女神ユーノー(JUNO)さま説
6月の月名である「JUNE」。ローマ神話で結婚をつかさどる女神である「JUNO」から来ています。
『6月は結婚や女性の権利を守護する「JUNO」の月』
JUNO…6月(JUNE)
花嫁…Bride
→ジューンブライド(June Bride)『6月の花嫁』
女神ユーノー(JUNO)に見守られる花嫁という意味ですね。
つまり、『この月に結婚する花嫁は女神様に見守られ素敵な結婚生活が出来、幸せになるだろう』という言い伝えです。
元々、ギリシャ神話からローマに持ち込まれローマ神話になったそうで、ローマ神話のJUNO(ユーノー)は、ギリシャ神話で出てくるヘラの事です。
ヘラは、神様と人類の家族の守護神・支配神として神々と人間たちの父と考えられていた神様のゼウスの正妻。
このゼウスが浮気症で、ヘラは、浮気をさせないように監視しより良い家庭を築くために必死でした。その姿が、結婚生活の守護神と言われる一つですね。
また、ヘラはギリシャ神話の中で最高位の女神と言われ、結婚をし子供を授かり、女性や子供、家庭の守護神とされていました。
浮気性の夫を、監視しながら頑張る妻。昔からよく聞く話ですね。世知辛いです。
神様の世界も人間と変わらないって事なんですかね?
結婚解禁説
昔のヨーロッパでは3月~5月は結婚できませんでした。その理由は、『農作業が1年の中で1番忙しい時期』だからです。
忙しい時期に結婚式をすると農作業の妨げになるから、結婚が禁止になっていたのです。
その期間に結婚を決めていたカップルは、当然6月になるのを待ってから結婚します。結果として、3月~5月の農作業のピーク時期が終わった6月は、多くのカップルが結婚しました。
「農作業ピークの仕事を終えて、待ちに待った6月になった!結婚しよう!」といった感じで、6月は街中で多くの結婚式が行われ多くの方が祝福し幸せいっぱいの月になりました。
つまり、3月~5月に結婚できなかったカップルが、6月になり一気に結婚式をあげ、街がお祝いムードになる。
『みんなが祝福してくれる6月に結婚すると幸せになる』と言う説ですね。
天候、季節説
日本でもそうですが、花嫁はウエディングドレスを着て結婚式を挙げますね。できれば雨は降ってない、よく晴れた日に結婚式をあげたいの思う方が多いのではないでしょうか?
ヨーロッパでは、雨が少なく気温もよい6月が一番天気が良い月になり、「一番雨が降らない6月に結婚しよう!」という事になります。
さらにヨーロッパには、6月12日に『恋人の日』があったりします。さらに、『復活祭』が行われる月でもあるため、ヨーロッパ全体がお祝いムードです。
つまり、『6月の結婚は、気候がよくみんながお祝いムードの中で結婚するので、幸せになれる』と言う説です。
企業の戦略説
日本の6月といえば、梅雨の時期ですね。高確率で雨が降っているし、湿気が多くジト?っとしています。
そんな梅雨時期の6月は、昔から人気がなく、結婚式をあげないカップルが多いです。そうなると困るのは、ウェディング業界。
1967年頃、ホテルオークラの副社長が、海外の結婚式事情を知らべてジューンブライドを発見し、売上が少ない6月に、海外のジューンブライドを提案したのが、日本でのジューンブライトの始まりと言われています。
つまり、『ヨーロッパのジューンブライドを利用して、梅雨時期の売上の落ち込みを回復させるための戦略だった』わけですね。とはいえ、ヨーロッパではジューンブライドは昔からあり、花嫁が幸せになれる月と言われる事には変わりません。
さらにジューンブライトにちなんで、お得に結婚式を挙げられるようなイベントを6月に開催する結婚式場もあります。
梅雨の時期でも構わないのであれば、チェックしてみるのもいいかも知れませんね!
日本で結婚式をあげるのに人気の月は?
ジューンブライトについてお話してきましたが、日本では昔も今も、天候の良い『3月・4月・10月・11月』の春秋が人気です。寒すぎず、暑すぎず。本人達も参列者も快適な中で結婚式を挙げられるのが魅力です。
私は、6月にグアムで結婚式を挙げましたが、グアムの6月は雨季+すごく暑かったです。たまたま結婚式をあげてる間は雨(スコール)は降らず、快晴でしたが ウェディングドレスの私とタキシードを着た旦那は特に汗だくの中の写真撮影でした。
今となっては良い思い出ですが、快適な気温の中というのは、かなり重要だと思いますよ。
まとめ
ジューンブライトの由来は「女神様説」「結婚解禁説」「気温・季節説」「企業の戦略説」などありますが、日本でジューンブライトが有名になったキッカケはやはり、「企業の戦略」が大きかったのではないでしょうか?
日本で結婚式を挙げるなら、6月はあまり良い点はないですが、女神ユーノー様にあやかってみるのもロマンチックで素敵ですね。