シミやシワ、たるみやソバカスの原因になる紫外線。
細胞の遺伝子を傷つけてしまうので、最悪の場合、皮膚がんの原因にもなってしまうし、肌だけではなく、目にもダメージを与え、白内障や 急性の角膜炎などを引き起こしてしまう危険性も(怖)。
決して甘く見られない存在です。
というわけで、この記事では、紫外線のダメージから体を守る方法について、「外」からと「内」から、両方からできることについて、皆様にお伝えしてきますね!
目次
紫外線対策!どんな方法をとればいいの?
「外側」からの紫外線対策:紫外線を物理的にブロック!
1.日焼け止め
まず、最もお手軽で、一般的なのが、日焼け止めを塗るという方法。
ただし、日焼け止めにも様々な種類があり、効果にも差があるので、注意が必要です。
効果を表す表示には、「SPF」と「PA」というのがありますが、「SPF」はシミやソバカス・皮膚ガンの原因となる紫外線B波(UVB)に対する防御効果を、「PA」はシワやたるみの原因となる紫外線A波(UVA)に対する防御効果をあらしたもの。
SPFは数値で、PAは「+」の数で表されており、数値が高く、「+」の数が多いほど、紫外線ブロック効果は高くなります。
ちなみに、SPFの数値の意味ですが、これは日焼けが始まるまでの時間を何倍に伸ばすことが出来るかという目安なので要注意。
例えばSPFが30であれば、紫外線が当りだしてから日焼けしてしまうまでの時間を30倍に引き延ばすことができる・・・という意味になります。
なら、どうせなら高い効果を得たいし、数値高めのものを選んじゃえ~、と思った方、SPF値やPA値の高いものは、肌に与える負担も大きいので注意して!
例えば、通勤・通学、お買い物などの短時間の外出の時は、SPF15~20、PA値++くらいのもので、これに対し、アウトドアスポーツに励む!山登りをする!など、長時間紫外線に当たりそうな時は、数値が高いものを使うなど、TPOに合わせて使い分けるようにしましょう。
また、敏感肌の方は、「紫外線吸収剤」が使われていないかを要チェック。
これは、その名の通り、紫外線を化学的な仕組みで吸収し、熱エネルギーに変換することで、肌に紫外線が浸透するのを防ぐ働きを持つ成分なのですが、肌に大きな負担を与え、肌トラブルを引き起こしてしまう危険性がアリ。
自分は敏感肌かも・・・と心配されている方は、紫外線を物理的な仕組みで反射・散乱させて、紫外線がお肌に入り込むのを防ぐタイプの「紫外線散乱剤」(酸化チタン、酸化亜鉛など)の使われているものを選ぶようにしましょう。
ちなみに私が使っているのは、こちら↓。
資生堂のdプログラムの日中用保護・アレルバリアエッセンスです。
紫外線吸収剤はもちろん、パラベンやアルコールなど、肌トラブルを引き起こしかねない成分が使われていないので、敏感肌でも安心して使えるのがウレシイところ。
ウォータープルーフタイプでSPF40、PA+++と効果も高いし、紫外線だけでなく、花粉やチリ・ホコリからも肌を守り抜いてくれるので、頼りにしまくってます。
2.日傘
日焼け止めと並行して、是非取り組んでほしいのは、紫外線対策グッズを使い、紫外線をブロックするという方法。
代表的なところでは、まず日傘が挙げられます。
ただし、選ぶ際にまず注意してほしいのは、UVカット率。
その名の通り、紫外線をどれだけカットできるか、そのパワーを数値化したものなのですが、言うまでもなく、この数値が高ければ高いほど、高い効果が得られることになります。
中には99%カットや100%(!)カットのものもあります。
ただし!注意してほしいのは、UVカット効果には、「寿命」があるということ。
強烈な日差しによる加工素材の劣化や、色やけなどによって、カット率は下がってしまうのです。
そう言えば、私も何か色落ちしてきたなあ~と思いながら、ケチって古い日傘を使い続けいたところ、その年は見事に赤焼け(泣)
いくらUVカット効果が高くても、永遠に保つわけじゃないのね~、ということを身をもって学んだ次第です。
日傘には、製造後に紫外線吸収剤を吹きかけた「UVカット加工」のものと、繊維製造時に紫外線吸収剤を練り込んだ「UVカット素材」使用のものの2タイプに大きく別れますが、特に「UVカット加工」の方は、年々カットの効果が下がっていきますし、その寿命が2~3年の傘もあるので要注意。
また、お手入れをした方が、効果の保ちはよくなりますが、「UVカット加工」のものは、水洗いしてしまうと、UVカット加工が落ちてしまうので、ぬるま湯でそっと洗う程度に留めておきましょう。
3.サングラス
サングラスも、紫外線対策には欠かせないアイテム。
というのも、目の角膜が紫外線を吸収してしまうと、脳に「メラニン色素を作れ!」という指令が直行。
なので、どれだけ日焼け止めをぬっていても、目をガードしないと、指令が止まらないので、結果として日焼けやシミなどの発生につながってしまうのです。
それに、目自体も紫外線でダメージを受けるので、上にも書いたトラブルを引き起こしてしまう危険性も。
というわけで、紫外線から身を守るために、サングラスはまさに必需品なのですが、注意してほしいのは、まず、色が薄いものを選ぶということ。
というのも、レンズの濃い色のサングラスをかけると、目が「暗いところにいる」と勘違いし、瞳孔が開きやすい状態に。
その結果、より多くの紫外線が侵入しやすくなり、結果としてダメージを大きくしてしまうからです。
また、紫外線をどれだけカットするかを示した指標として、「UVカット率」「紫外線透過率」「UV400」などがありますが、「UVカット率」は高ければ高いほど、「紫外線透過率」は低ければ低いほど効果が高いので注意。
ちなみに一番効果が高いのは、「UV400」で、これは波長400nm以下の紫外線を全て通さない!という超最強効果を意味するのだとか。
後で詳しくご説明するように、太陽から地上に降り注ぐ紫外線は、UV-A(波長320~400nm)とUV-B(波長280〜320nm)の大きく2つに分けられ、それぞれ人体に与えるダメージは異なるので、この効果はウレシイ限り。
これから購入する、という方は、ファッション性やデザインも大切にしながら、こうした紫外線対策のことも考えて選んでみてください。
と、ここまで代表的な外からの紫外線カット方法について、お伝えしていきましたが、最近ではUVカット加工が施された布地を使った洋服なども出ているので、それを使ってみるのも1つの手。
また、紫外線を一番カットしてくれる「黒」や、ポリエステルやビニロンなど紫外線カット率の高い素材のものを着用するのも有効だそうです。
とはいえ、こうした対策を採ってはいても、あ~、今日は紫外線浴びちゃったなあ~っていう時、ありますよね?
というわけで、ここからは、そんな非常事態(笑)に直面した時に受けるダメージを最小限にするための「内側」からの対策についてお伝えしていきますね。
「内側」からの紫外線対策:どんな栄養を摂ればいいの?
1.ビタミンC
まず、外せないのがビタミンC。
化粧品にもよく用いられていますが、シミやそばかすの原因となるメラニン色素が作られるのを抑えたり、紫外線によってダメージを受けがちなお肌のハリの元・コラーゲンが作られるのを助ける働きがあります。
その上、紫外線を浴びることで増えてしまう活性酸素を取り除く働きもあるのだとか。
活性酸素は、シミやそばかす、シワの原因になるので、それを防いでくれるなんて、本当にウレシイですよね。
と、そんな「働き者」のビタミンCを多く含むのは、やはり野菜・果物類。
特に野菜ならピーマンやブロッコリー、果物ならイチゴなどはビタミンCを多く含む上、量も摂れるのでオススメです。
ちなみに、ビタミンCは、水と熱に弱いので、調理には工夫が必要。
長時間水にさらすのは避け、もし加熱調理をしたい場合は、スープなど汁ごと頂くことがきるようなメニューにしましょう。
2.Βカロテン
緑黄色野菜に多く含まれるβカロテン。
体内では、必要量に応じてビタミンAに変換され、ビタミンAとしても効果を発揮します。そんなβカロテンには、ビタミンC同様、抗酸化作用がアリ。
また、皮膚や粘膜を守り、肌を強くする働きもあるので、紫外線のダメージから体を守るためにはうってつけの栄養素です。
上にも書いたように、緑黄色野菜に多く含まれており、特にモロヘイヤやニンジン、ほうれん草などに豊富に含有。
ビタミンCとは異なり、熱にも水にも強い栄養素で、むしろ加熱調理した方が体内に吸収しやすくなるのだとか。
また、脂溶性のビタミンで、油に溶けるため、炒め物など油を使った調理方法で摂った方が効率よく摂取できるのだとか。
私もニンジンのきんぴらをよく作るので、その方法で摂取し続けてみようと思います。
3.ビタミンE
やはり抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐ上で役立つビタミンE。
また、血行を良くする効果や古い細胞から新しい細胞へと生まれ変わる新陳代謝を助ける効果もあるので、お肌の生まれ変わりを助けて、メラニン色素の排出を促してくれます。
そんなウレシイビタミンEを多く含むのは、アーモンドなどのナッツ類や、ひまわり油などの油脂類、そして緑黄色野菜であるカボチャ。
特にカボチャは、ビタミンAとCもかなり多く含んでいるので、紫外線対策にはオススメの食材です。
ただし、ビタミンEで気をつけてほしいのは、摂りすぎると骨粗しょう症のリスクが高まるということ。
普段の食生活で摂りすぎ、ということはさほど心配しなくてもよいそうですが、サプリメントなどを併用されている方は、注意してください。
まとめ
・「外側」からの紫外線対策(日焼け止め、日傘、サングラス)
・「内側」からの紫外線対策(ビタミンC、ビタミンA、ビタミンEの摂取)
の両側から進めることで、かなり効果が期待できる紫外線対策。
例えば、美白の場合、もちろん基礎化粧品に頼るのも1つの手ですが、特に敏感肌の方の場合、美白化粧品を使ってしまうと刺激が強すぎることも(はい、私もその一人です(泣))。
なので、まずはダメージを最小限に防ぐために、日常生活レベルでできることからこつこつ取り組んでみるのがベストです。
確かに紫外線は厄介で、いろんなトラブルを体に引き起こしてしまうけれど、毎日の地道な努力でダメージを最小限に抑えることが可能。
私と一緒に、頑張っていきましょうね!