暖かくなってきて夏が近づくにつれ、お弁当の衛生面が心配になりますね。傷んだお弁当を口にすると、食中毒をおこしてしまいます。私もあたった事がありますが、アレは本当にお腹が痛くて地獄ですので、せっかくの美味しいお弁当が毒にならないようにバッチリ対策をする事が大切です。
傷みにくいお弁当を作るコツを確認しておきましょう。
目次
手をしっかり洗う
まずは、お弁当を作る環境を衛生的に保つことが大切です。
調理前の手洗い
・時計や指輪は、洗い残しの原因になるので外す
調理中の手洗い
・肉、魚、生ごみなどに触れたあと
・メールチェックなどで携帯電話を持ったあと
・顔や頭、髪に触れたあと…等
衛生面の基本の手洗いですが、手のシワは、子どもの時よりも大人の方が多く深くなっている為、大人の方が入り込んだ汚れが落ちにくくなります。なので、大人こそ手洗いは重要なんですよ!
お弁当箱も綺麗にする
ていねいに洗い、乾いたふきんでしっかりとふくようにしましょう。パッキンがついているものは外して、見落としがちな汚れもすみずみまでよく洗いましょう。お弁当箱に残りかすがついていると、細菌が発生しやすくなるので注意して下さいね。
また、おかずを詰める前に、キッチンペーパーにお酢を含ませたものでお弁当を拭き取ると、殺菌効果があるのでオススメですよ。
※木製の場合
木製のお弁当箱は洗ったら、しっかり乾燥させ、週に1度は殺菌をしましょう。
調理道具やお弁当箱はもちろん、手もよく洗い、食中毒の原因となる細菌やウイルスをやっつけるようにしましょう。
ご飯類の場合
ご飯を痛みにくくするコツは色々とあります。食べる人の好き嫌いに合わせて、選択してみるといいかもしれませんね!
・米1合につき酢小さじ1を加えて炊く
(酸味は飛んでしまうので、酸っぱいご飯になることはないです)
・梅干しをご飯にのせる
・赤じその漬けものをご飯にのせる
・甘酢しょうがをご飯にのせる
・おにぎりは手で直接ではなく、ラップを使う
・具や調味料をまぜて炊いたまぜご飯は傷みやすい時期は避けるようにする
(栄養分や水分が増して傷みやすくなる為)
・ご飯に混ぜたり、ふりかけるモノは水分が少なく常温で保存できる食材を選択する
(梅干し、ごま、ゆかり、塩こんぶなど)
・チャーハンは新しいご飯で作る
(食中毒をおこしやすいチャーハンですが、主な原因は古い残りご飯を使っている事です)
酢には殺菌効果があるので、梅干しなどの漬け物類をご飯の上に置くと殺菌効果がありオススメです。炊き込みご飯等、水分を多く含むものは傷みやすいので、蒸し暑い時期は避けるようにしましょうね。
肉、魚類、卵などのおかず
メインとなるおかずですが、傷みやすくなる原因は不十分な加熱である事が多いですね。
・肉や魚介類は完全に火を通す
(特に鶏肉とひき肉は菌の汚染率が高いので要注意。)
・食べやすく切るなら加熱前に切る
(加熱後に手で触ると雑菌がつく為)
・作りおきおかずも確実に加熱する
・ねり製品は、避けた方が良い。お弁当に入れるなら火を通してからにする
(かまぽこ、はんペん、ちくわ、ソーセージなどは傷みやすい為)
・生ハムや魚肉ソーセージでも、火を通してから入れる
(炒めたり、ボイルしたりする。そのままは傷みやすく、夏場は危険)
・卵焼きは半熟NG。しっかり加熱する
(半熟の場合、時間がたつと細菌が繁殖する可能性がある為)
・だし巻き卵のだしは控えめにする
・スクランブルエッグもしっかり火を通す
・卵の殻にひびが入っていたものは、使わない
(「サルモネラ食中毒」の原因になることがある為)
とにかく、焼くなり煮るなりして、しっかりと火を通すことが大切です。
野菜のおかず
お弁当は水分が多いと傷みやすいので、水分を多く含む野菜にも注意が必要です。
・プチトマトにピックを刺さない
(汁が出て、おかずが傷む原因になる為)
・気温が25℃を超える季節は、プチトマト以外の野菜はすべて加熱する
・煮物はしっかりと水気をきる
・和え物には汁気を吸ってくれるごまや鰹節をのせる
・ミニトマトは、ヘタをとって入れる
(ヘタには、ごみや埃が溜まりやすい為。ヘタを取ることで雑菌の繁殖を抑えられる)
・野菜の水気は、詰める前に余分な水けをキッチンペーパーに吸わせる
・おひたしは、しっかり絞ったあと削りがつおなどをまぶし、水分を吸わせる
・水気の心配があるものはお弁当用のカップなどに入れてから詰める
煮物の煮汁や野菜の水けなどは、お弁当が傷む要因の一つですので、お弁当箱に水けが残らないようにして下さいね。
おかずを詰める時の注意点
お弁当におかずを詰める時のひと工夫で、さらに傷みにくいお弁当に仕上げることが出来ます。
・おかず同士をくっつけて詰めるのはNG
(アルミカップ、紙カップ、シリコンカップなど仕切りを使い、おかず同士をくっつけないようにする)
・おかずを詰める時は必ず菜箸を使う
(手から移った細菌が繁殖してしまうことがある為、手で直接触るのはNG)
・おかずやご飯はしっかり冷ましてから詰る
(バットなどに広げたり、急ぐときは、うちわや保冷剤を利用する)
・お弁当のふたは、裏に水滴がつかないくらい、中身が完全に冷めてから閉める
・保冷材はお弁当箱の底と上の両方に当てると効果的
・冷凍したゼリー、果物などは保冷剤代わりになる
・自然解凍OKの冷凍食品を利用する
(凍ったまま入れるとお昼には自然解凍されて食べ頃になり、これも保冷剤代わりにもなる)
・お弁当の細菌繁殖を抑える抗菌シートを利用する
お弁当を冷やし、菌が繁殖しやすい20~35℃になるのを防ぐ事が大切です。保冷剤や保冷バッグ等を利用するのがオススメですよ。
まとめ
よく冷ましてから蓋をしたり、梅干しを入れるといった定番テクニックはもちろん、他にも色々とありましたね。とにかく『加熱すること』『水気をきること』が大切です。
また、保冷剤や袋そのものに保冷効果がある保冷バッグも発売されているので、利用してみるのも良いですね。安心して食べられるお弁当作りを心がけましょう!