小さい頃から肌が弱く、季節の変わり目や生理前など、肌が敏感な時期にトラブルをおこしてしまう私。特に「鬼門」とも言えるのが、肌に刺激の強い成分の入った化粧品。
雑誌で紹介されていて興味を持ち使ってみる。→ 湿疹や赤み、腫れなどのトラブルを引き起こす。 → 皮膚科のお医者さんに怒られながら、治療に励む。 → 治った頃にまた新しい化粧品に興味を持つ・・・というループを何度も繰り返してきました(バカ?)
とはいえ、これって、化粧品が無駄になるから勿体ないし、何より肌がトラブルを起こしていると、気分も下がるし周りに心配もかけてしまう!というわけで、30代に入ってからは、自分がどんな成分でトラブルを起こすかを把握し、新しいコスメを買う時には成分表示をしっかりチェックするように。そのおかげで、トラブルは大分起こらなくなりました。
というわけで、ここでは私同様、敏感肌でお悩みのあなたのために、化粧品にトライする時に、特に気をつけてほしい成分についてお伝えしていきますね。
敏感肌のあなたのために:この成分には気をつけて!
1.香料
良い香りがする化粧品って、癒やされるし、使っていて気分も上がりますよね。けれど、その香り付けのために使われている香料は、敏感肌さんに最も気をつけてほしい成分の一つです。
というのも、まず、香料って、成分表示では単に「香料」とだけ書かれることが多く、実際にどんな物質が使われているのか、知ることは不可能。大体の場合、石油から合成されている合成香料が使われていることが多いらしいのですが、これはアレルギーを引き起こしたり、ホルモンバランスを崩す危険性が高いと言われています。
実は私も香料がたくさん入った化粧品でトラブルを起こしてきたクチ。特にひどかったのが、友人が海外の免税店で買ってきた某有名ブランドの口紅を使った時で、香りがきついな~と思いつつも使っていたところ、しっかり唇が腫れ上がってしまいました。というわけで、自分は敏感肌かもという自覚のある方、まず香料が入っていないかどうかは必ずチェックして!
また、私がトラブルを起こした海外コスメは、香りの文化が発達しているヨーロッパで作られていることもあり、香料が結構使われていることが多いので、避けた方が無難。買う時は、国内メーカーの中から、無香料のものを選んで買うようにしましょう。
2.石油系合成界面活性剤
クレンジングや洗顔料、クリームなどに使われている界面活性剤。「水」と「油」のように、本来は混ざり合わない物を混ぜ合わせ、汚れを取り去る作用や、乳液やクリームが分離しないように安定させる作用、美容成分を肌に浸透しやすくする作用、乳液やクリームが分離しないように安定させる作用があるとされています。
そんなお役立ちの界面活性剤ですが、香料同様、石油から合成された界面活性剤には注意が必要。肌の表面にある角質細胞を溶かしだし、お肌のバリア機能を壊してしまう危険性があります。
お肌のバリア機能が壊れてしまったら、肌が乾燥したり、さらに敏感になって、様々な肌トラブルを引き起こしてしまうことに。ひどい場合は、神経がむき出しになってひりひりするなどの症状が現れることもあるらしいので(怖)、注意が必要です。
ちなみに、私はこの石油系合成界面活性剤にやられやすいクチ。化粧品ではなく、食器洗い用洗剤なのですが、ずっと原因不明の湿疹に悩まされ、皮膚科を受診したところ、洗剤に含まれている合成界面活性剤が原因と分かりました。
もちろん、化粧品の場合は、肌に重要なダメージを及ぼしかねないほど大量の界面活性剤が含まれていることはないと思われますが、やはり注意が必要なのは確か。どれが合成界面活性剤なのかわかりにくいという方は、こちらのサイト(→http://www.slow-cosme.com/kaimen.html)に一覧がありましたので、参考にして下さい。
3.紫外線吸収剤
最近は紫外線対策は一年中、季節を問わずやった方が良い、ってよく言われますよね?一番手っ取り早いのは日焼け止めクリームを塗る方法ですが、実はこれにも注意が必要です。
というのも、日焼止めクリームには、「紫外線吸収剤」と「紫外線反射剤」を用いる2タイプがありますが、「紫外線吸収剤」の方は注意。これは、その名の通り、紫外線を自ら吸収し、それを化学反応させることで肌内部に浸透するのを防ぐ働きを持つ成分。
代表的な成分として、
・メトキシケイヒ酸オクチル
・ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル
・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
・オクチルトリアゾン
・パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル
・オキシベンゾン-3
などがありますが、紫外線を防ぐ力が強く、また、無色透明なので白浮きすることがないのが特長。塗り心地もなめらかなので、確かに使い心地はよいようです。
しかし!肌の上で化学反応を起こすわけですから、負担も大。化学反応それ自体はもちろん、化学反応の結果生じた物質が肌トラブルを引き起こしてしまうなどの危険性があります。
なので、自分は敏感肌かも・・・と心配されている方は、上に挙げた「紫外線吸収剤」を含むものは避け、「紫外線散乱剤」を含むものを選ぶようにして!具体的には、酸化チタンや酸化亜鉛などが「紫外線散乱剤」として挙げられますが、こちらは天然の成分が多く、しかも紫外線を物理的な仕組みで反射・散乱させるタイプなので、比較的安全性は高いのだとか。
残念ながら、紫外線吸収剤に比べ、汗に弱いなどの弱点もありますが、こまめに塗り直すなどして対処するようにしましょう。
まとめ
・香料
・石油系合成界面活性剤
・紫外線吸収剤
他にもいろいろありますが、この3つは特に敏感肌さんには気をつけてほしい化粧品の成分。
新しいコスメに挑戦したい!というお気持ちは(女子の一人として(笑))よくわかるのですが、キレイになるはずの化粧品でトラブルを起こしてしまったら本末転倒というもの。使いたいときは、まず売り場で二の腕や太ももの内側など、皮膚が柔らかく、かつ目立たない部分に試し塗り(パッチテスト)→1~2日ほど放置し、かゆみや赤みなどのトラブルがなければ、サンプル使用→一番小さいボトルから試してみる、という方法を採ることをオススメします。
また、一度トラブルがあった場合、その成分をメモしておくというのも手。そのためにも、成分表示は手元に置いておくようにしましょう(デジカメorスマホor携帯のカメラで撮っておき、データ保存しておくのも便利です)折角ですから、安心して使える化粧品を選んで、キレイ目指して頑張りましょうね!