暑くなってきましたね。この時期は、日差しが照り返すアスファルトの上で長時間身体がさらされるので、サイクリングを楽しんだり、交通手段として自転車を利用する人は、何より『紫外線』が気になると思います。
紫外線は、シミ・しわ・肌荒れ・ニキビの原因となり、老け顔へなっていってしまいます。ボロボロのお肌にならない為に、自転車を利用する際の紫外線対策をしっかり行っておきましょう。
日焼け止めの選び方
まずは紫外線対策の定番、日焼け止めについてです。サイクリングで日焼け止めを使うなら、『SPFは50、PAは+++以上』のものを選ぶようにしましょう。
※SPFとは?
SPFは、サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)の略で、主にUV-B(紫外線B波)の防止効果を表す目安の数値です。勘違いしやすいですが、防御する時間ではなく、『防御力(強さ)』の事ですよ。
通勤やおつかいなど1時間以内のお出かけでは、SPF35程度のモノを1時間以上のレジャーやスポーツの場合は、SPF50以上がいいです。
※PAとは?
PAは、プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)の略主にUV-A(紫外線A波)の防止効果を表す目安の数値です。
「PA++++」:極めて高い効果がある
「PA+++」:非常に効果がある
「PA++」:かなり効果がある
「PA+」:効果がある
つまり、SPFは紫外線B波。PAは紫外線A波を防ぐ効果を表す値です。サイクリングで長時間アウトドアを楽しむ場合は、このどちらの値も強い方を選ぶと良いですね。ただ、肌が弱い人は強いと荒れてしまうかもしれませんので注意しましょう。
日焼け止めはどんな種類があるのか?
日焼け止めにはいろんなタイプのものが売られていますが代表的な、クリームやジェル等の『塗って使うタイプ』と『スプレータイプ』の二種類をご紹介します。
『塗って使うタイプ』
メリット
・保湿力が強く保湿効果が高い
(保湿効果が高いので、肌の乾燥が気になる人におすすめ)
・落ちにくい
(クリームを塗った後、汗や皮脂で落ちにくい)
・塗った場所がわかりやすい
デメリット
・伸びが悪い
・油分が多い
(肌荒れやニキビなどの原因になることがある)
・落としにくい
・ベージュの日焼け止めの場合、白い服についてしまうと目立つ
『スプレータイプ』
メリット
・塗り直しに便利。
・背中などの塗りにくい場所にも比較的簡単に塗ることができる
・サラッとしていて、べたつき感がない
・クリームタイプの日焼け止めのように、塗った場所が白っぽくなりにくい
デメリット
・ムラになりやすい
(塗った場所がわかりにくく、スプレーと肌の距離や吹きかける時の時間などにより、塗りムラができやすい)
なくなるのが早い
・周りに飛び散ることもある
・顔には不向き
(目に入ったり鼻から吸い込んだりすることもあります)
以上の事を踏まえると、出発前に塗るタイプでバッチリ防いで、外ではスプレータイプで塗り直しをするという使い方をすると良いかもしれませんね。
日焼け止めの使い方
日焼け止めを効果的に使うために抑えおきたいポイントは4つあります。
1.たっぷり使う
PAとSPFは化粧品を1平方センチメートル当たり2mgずつ皮膚に塗ったときの値です。その為、伸ばしすぎてしまうと、しっかりとした効果が得られません。薄く伸ばしすぎず、しっかり塗るように心がけましょうね。
2.2~3時間おきに塗り直す
2~3時間おきに塗り直す事で効果が期待できます。また、タオルで汗を拭いた後や鼻周りなど汗をかく部分は要注意ですよ。
3.塗り忘れをしない
耳、耳の後ろ、あご、髪の毛の生え際、パンツとソックスのつなぎ目など要注意です。
4.クレンジング剤で落とす
クレンジング不要と表示のあるものもありますが、毎回きちんとクレンジングで落としましょう。SPF・PAは値が高いほど、肌への刺激は強いので、蓄積されると人によってはトラブルを起こしてしまうこともあります。日焼け止めで肌荒れを起こしてしまっては本末転倒ですよ?
アームカバーの選び方
アームカバーは自分の身体にあったモノを選びましょうね。以下の事を気をつけておきまょう。
・二の腕のサイズを測っておく。(ちからこぶの最もへこんだところを測りましょう)
・滑り止めがちゃんとついている
・シリコンかぶれを起こしてしまうしまう人は素材に注意する
・「UVカット機能」と表記してある。(アームウォーマーと間違えていることもあります)
・自分の二の腕のサイズと照らし合わせ、合うものにする
どうしてもずり落ちてきてしまう場合は、ソックタッチを使ってみてもいいですね!
グローブの選び方
グローブを購入する際は必ず、試着して以下の点を確認してみましょう。→親指と人差し指の付け根部分のフィット感はどうか?
・手首のフィット感はどうか?(走行中にズレない程度の締めつけがあるものを選びましょう)
・サイズに迷ったら「キツめ(小さめ)」 を選びましょう。(使っていくうちに多少伸びてくるので、最初はすこしキツイくらいでも調度良くなります)
他にも日焼け対策グッツはたくさんあります!
・ヘルメットにも日焼け対策!
レースでは使えないけれど、日常のサイクリングで日焼け対策にもなるヘルメットがあります。見た目は帽子のような形なので、パッと見ヘルメットには見えないですね。
・ネックカバー・フェイスカバー
唇や首周りのシミ、日焼け対策におすすめです。ただし、通気性の良いものを選びましょうね!めっちゃくちゃ暑くなりますよ。
・サングラス
目の周りの日焼け対策はもちろん、眼球の保護や光を抑えまぶしさ軽減してくれます。
まとめ
日焼け止めは、正しく使えばかなり効果的にお肌を守ってくれる強い味方です。面倒かもしれませんが、しっかり塗っておくと安心できますよ。また、グローブなどは初心者が自分に合ったモノを選ぶのは少々難しいと思います。購入の際に迷ってしまったらショップの店員などに相談するとよいでしょう。