「お彼岸」って名前は知ってるけど、詳しくは説明ができなかったり、一体どういうことをすればいいのかよくわからないっていう方も結構多いのではないでしょうか?
今回は、そもそもお彼岸ってなに?いつからいつまでなの?お彼岸にすることは?お供物を選ぶポイントってある?熨斗は必要?などお彼岸のあれこれをご紹介していきます。
お彼岸とは?
お彼岸とは、春彼岸と秋彼岸の2つの時期があるってご存知でしたか?
それぞれ、春分の日、秋分の日を中日として、前後3日間を合わせた7日間あります。なので、年に14日間ですね。
最初の日を彼岸入り、最後の日を彼岸明けと呼び、
この期間に行う仏事を、彼岸会(ひがんえ)と呼びます。
2017年の春彼岸は、
- 彼岸入り 3月17日(金)
- 中日 3月20日(月)
- 彼岸明け 3月23日(木)
2017年の秋彼岸は、
- 彼岸入り 9月20日(水)
- 中日 9月23日(土)
- 彼岸明け 9月26日(火)
の日程になっています。
お彼岸の由来とは?
浄土思想で信じられている極楽浄土とは、西方の遥か彼方にあると信じられています。
春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、
遥か彼方の極楽浄土に想いを馳せたというのが、彼岸の始まりと言われています。
はじめは、天皇の詔としての行事でしたが、人としての生を終えた後の世界に人々の関心が高まり、
いつの日かから、生を終えた祖先を供養する行事として、広まっていったとされています。
お彼岸にすることってなに?
お彼岸にすることといえば、まずは「お墓参り」ですよね。
なぜ、お彼岸にお墓参りをするようになったかというと、太陽に関係していると考えられています。
先ほどの由来でも説明しましたが、極楽浄土あの世は西方にあるとされており、反対に東方は私たちが生きている世界(=この世)と仏教ではされています。
春分の日と秋分の日には、太陽が真東から真西にへ沈むことから、あの世とこの世が最も通じやすくなるとされ、先祖供養をこの期間に行うようになったのです。
お墓参りの仕方は?
お仏壇や仏具の掃除
普段よりも丁寧に掃除をしましょう。
埃が溜まっているところがあるかもしれませんよ。
お墓の掃除
お墓の周りに雑草が生えていれば除草し、もしゴミがあれば捨てましょう。
ゴミ袋を持参するといいでしょう。
バケツに水をくんできて、手桶などで墓石に水をかけ洗い流しましょう。
墓石についてる細かい汚れは、歯ブラシなどでこすると取れやすいです。
洗い流したら、タオルなどで水気を取りましょう。
花立てや、香立てなどの小物類も汚れが溜まっていたりするので、丁寧に洗いましょう。
お供物
花立てには供花を長さを整えてから、入れましょう。
水鉢には綺麗な水を入れましょう。お菓子や果物などをお供えする場合には、そのまま置くのではなく、半紙の上に置きましょう。
そして、お墓参りに食べ物などをお供えをする場合は、お墓参りが終わったあと必ず持ち帰りましょう。そのまま食べ物を起きっぱなしにすると腐ってしまいますし、カラスなどが食べ散らかしてしまう可能性もあります。
お供物を選ぶポイントは?
お彼岸のお供物といえば、「おはぎ」や「ぼたもち」というイメージが強いですよね。
時期になると、スーパーなどでもよく見かけるようになります。
確かに、おはぎやぼたもちをお供えするということは合ってはいますが、時と場合によりますので注意が必要です。
自分の世帯だけがお供えする場合はいいですが、親戚のところへお供えするなど、訪問する方が多数になる場合は、日持ちのしない生菓子は好ましくありませんよね。
それでは、持参する場合のお供物はおはぎやぼたもち以外で、どんなものがいいのでしょうか?
お寺にお供えをするとき
地域によっても様々ですが、日持ちのするお菓子やお茶菓子が一般的です。
お饅頭やお煎餅、クッキーなどもいいですよ。
知り合いのところへ訪問するとき
お菓子やお茶菓子、フルーツ。
故人が好きだったものがもし分かるのであれば、それをお供えするのもいいですね。
お酒などを好んでいた故人であれば、お酒をお供物とすると喜ばれるでしょう。
あとは、お線香や絵柄の入ったろうそく、花束をお供物としてもいいですよ。
熨斗は必要なの?
お彼岸のお供物に熨斗が必要なのは、別世帯へ渡すときが一般的です。
お寺はもちろんですが、家を出た自分の実家や義実家、親戚の家などがそうですね。
ただ、熨斗は一般的に「慶事」ごとに使われることになっているので、お供物に使うのは水引きだけが印刷されている、「掛け紙」を使いましょう。
お彼岸の水引は、「結び切り」を使用しましょう。
悲しいことが繰り返さないようにという意味がありますよ。
お供物を購入する際に、定員さんに「お彼岸のお供物なので、熨斗を付けてください。」と伝えると、ちゃんと付けてくれます。
表書きには、水引の上側には、「御供」 もしくは「御仏前」 を記入し、もし忌明け前ならば、御霊前と記入しましょう。
水引の下側には、名前を書きましょう。
もし夫婦であれば、旦那さんの名前を記入してください。
まとめ
いかがでしたか?
以外とお彼岸のことについて、知らなかったこともあったのではないでしょうか?
年に2回あるお彼岸。
今年はこのお彼岸の期間に、家族みんなでご先祖さまのことを考えてみてはいかがでしょうか?