低学年ってかわいいですよね。なんだか一緒に考えてあげたくなります。高学年のような観察キットや工作にあこがれを持っているものの、実際に彼らができることは限られています。
そんな低学年の自由研究におすすめなのが「おばけえび飼育観察キット」です。正直おばけえびって何?というところからのスタートです。大人の私でもこのキットを見つけたときは正直悩みました。うちの子にできるのだろうかと。
しかし、長い長い夏休み。生き物を育てる楽しみを親子で共感しあいながら取り組むのもなかなか良いものです。
おばけえびの魅力
私自身キットを手にしたとき、正直かわいいと思いました。子供の夏の自由研究に毎年頭を悩ませてきました。しかし、このキットに出会い、低学年の自由研究にはこういうようなかわいい飼育キットもいいのではないかと思いました。これまでも、カブトムシの幼虫は自宅で育てたことがありますが、結局、だれもやらずじまいで終わってしまいました。
今までの低学年の自由研究材料として、生活廃材「カップラーメンの容器、牛乳パック、割りばし、タコ糸など」を集めに集めて、仕事が休みの時に何かを作るというパターンが多かったのです。しかし、工作となると結構手間がかかるのも事実。しかしながら、そこはぐっとこらえて工作もしました。時間をたっぷり使って、工作しました。
子供が主役というよりは親が主役で、子供ができることといえばほんのわずかです。毎年、小学校の夏休みの宿題だけあって後悔はつきものでした。どうして、大人がやってしまったのだろうというものです。そういう反省があって、今年こそはと思いであったのが「おばけえび飼育観察キット」でした。
正直孵化するのかどうか心配でしたが、そこはご安心ください。ちゃんと孵化しますから。さて、おばけえびというのですから、いったいどんな物体が入っているのか興味深いです。エビの仲間なのか、それとも、そういう生物なのかというところです。どれくらいの体長でどんなかたちをしているのか。パッケージにあるような生物なのだろうかというところです。
子供に聞かれて困らないようにある程度勉強してから私も子供たちに紹介しました。おばけえびとは別名で「ホウネンエビ」と呼ばれていて、水田などに発生する小型の甲殻類です。わかりやすく言えば、名前は聞いたことがあると思うのですが、ミジンコみたいなものです。体は全体的に細長く、体長は15~20mm程度で非常に小さな生き物です。こんな小さな生物を飼育できるなんて、わくわくします。我が家の低学年の息子はかわいいと言って、頑張って毎日、観察していました。うれしかったのだと思います。生き物を育てていると心の優しい子供にもなりますから、親としてはありがたいものです。
おばけえび飼育観察キット 科学と学習PRESENTS ([バラエティ]) [ 科学編集室 ]
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飼育してみましょう。
それでは、飼育してみましょう。今年の自由研究はおばけえびを飼育しない?と息子に聞いてみると、きょとんとした目で、おばけえびって何?からはじまりました。観察キットの中には厚さ約35mmの薄いケースが一つとケースの足が2つ、卵とえさが入った容器が入っています。ガイドブックはカラーになっているので見やすいですが、低学年のお子さんだけで飼育するのはちょっと難しいですので、親が力添えをしてあげてください。
お化けエビが住める水を作るところから飼育は始まります。1日たって卵を入れます。卵がかえったらえさをあげる。キットの中にはおばけえびの成長の様子が書かれた冊子も入っています。カラーで分かりやすいです。
息子は毎日、卵から生まれたかなあと、こまめに見て観察していました。
生まれた!ちっちゃい!自尊心を伸ばせるいい機会。
実際に卵からかえったおばけえびを目の当たりにして、ものすごくうれしかったのか、お腹すいていないかなあと、えさをあげるのが目立ちましたが、エサをあげすぎるのはよくないのでそこは、制してあげてください。自らの飼育でたまごからかえったおばけえび。そのうれしさと言ったら半端ないうれしさです。毎日飽きもせずずっと観察していました。よほどうれしかったようです。
親の私も満足です。日ごろ目にする機会のない生物を間近で観察できて飼育ができるのは低学年の自由研究という機会を得られたからであり、そういうことがなければ、縁遠い機会だったと思います。
自分でもできるという気持ちを大切にはぐくんでいけるキットですのでおすすめです。
まとめ
低学年の自由研究ならではのおばけえびの飼育。まだまだ育てたい、ぼくにでもできるという気持ちをはぐくむことができたらいいなと思い、長い夏休み期間だからこその飼育キット。ごはんあげないとね、と自分から進んであげたり、藻が繁殖してきたら、自分でとったりと大切に育てていく気持ちを大切にできるキットでした。
日中は家の中でも40度を超える暑さになります。かといって、おばけえびは水温調節がとても大切です。熱くなりすぎても冷たくなりすぎてもダメ。次男は毎日毎日、そうっと水槽を持って部屋の中をうろうろしていました。どこが暑くないかなと。こんなけなげな姿を見ることができるのは低学年のうちだけです。是非、おすすめです。
学校へもっていくときもそうっと持って行ってましたよ。先生に見せるねん!と言いながら。
卵から孵化、そして立派な大人へと育ててきたおばけえび。飼育する喜び、朝も夜も毎年だらだらになるのですが、飼育が始まって以来、早寝早起きをするようになりました。