英語では「ミルキーウェイ」と呼ばれる天の川は、とても綺麗らしいですね。と、言うのも、綺麗な天の川を見たいけれど、七夕の7月7日は梅雨の時期。空が曇ったり雨が降ったり・・・天の川はなかなか見る事が出来ません。
しかし、せっかくなら、天の川を鑑賞して七夕を楽しみたいですよね。
そもそも天の川とは一体何なのか?天の川を見るのに良い時期は?等をまとめてみたのでチェックしてみましょう!
天の川って何で出来てるの?
夜空に輝く天の川ですが、その正体は一体何なのかご存知ですか?
まず、宇宙にはたくさんの星があって、それらはバラバラに存在しているのではなく、『銀河』という集団になっています。もちろん、私たちの住んでいる地球がある太陽系も銀河に属しています。その銀河のことを、「銀河系」または「天の川銀河」といいます。
名前を聞いて、もう分かっちゃった方もいると思いますが、夜空に見える天の川は、私たちが属している銀河を中から見た姿なのです。地上から見ると、川のように見える天の川ですが、上から見ると丸くなっているんですよ。
自分達の属する銀河系を、私たちの目で確認することが出来るんです。そうやって考えると、宇宙って不思議ですね。
ちなみに、天の川銀河の他にも見える銀河があります。日本に住む、私たちが普段目にしている星のすべては、天の川銀河に属する太陽の兄弟星達で、天の川銀河に属していない星は、遠すぎて肉眼では見えません。
しかし、北半球では、「アンドロメダ銀河」を見ることが出来ます。
※アンドロメダ銀河とは、天の川銀河のお隣の銀河
南半球では、「大マゼラン星雲」「小マゼラン星雲」を見ることが出来ます。これも天の川銀河の外にある銀河で、「大マゼラン星雲」「小マゼラン星雲」は、かなり明るく見えるそうですよ。
天の川を見やすい場所は?
天の川に限らず、夜空を楽しむのだったら、辺りが真っ暗で、なおかつ空気が澄んだ晴天時がベスト!つまり、ビルの光やネオンなど人工的な光が多い都会で見るのは難しいので、そういった光のない田舎や山や海がオススメです。
・ビル等人工的な光がない
・満月でない
・晴れている
こういったことを意識して日にちを選ぶと見ることが出来ると思いますよ!
天の川はいつからいつまで見える?
「天の川が見えるのは、7月7日の七夕の日!」と考えている方は多くいらっしゃると思いますが、実は天の川は一年中見る事ができます。ただ、大きな濃い天の川が見えるのは、夏場なので、天の川を見るベストタイミングは夏から初秋にかけてになります。
しかし、梅雨の時期ですし、7月7日の七夕の当日に天の川が見えない事もあります。
こればかりは仕方ありませんが、とても残念な気持ちになりますね。とはいうものの、実は、七夕で天の川を見ようと思うと、新暦の7月7日よりも、
月遅れの8月7日の方が、オススメなんです。
なぜなら、8月は梅雨も終わっているので、7月よりは星が見やすく、また、早い時間(8時くらい)から空の真上に天の川が現れてくれるので、天の川を鑑賞出来る可能性が大きいんですよ!
天の川が見やすい時間帯と方角は?
天の川がとくに見やすい時間帯は、新暦の七夕(7/7)なら夜の9時頃~、旧暦の七夕(8月)なら夜の8時頃~。南から東に見えます。
南の空を向いて立った時に、やや左(東)に見える一番明るい星が織姫星(こと座のベガ)で、こそから、さらに左の低い位置にある明るい星が彦星(わし座のアルタイル)です。これらの星は明るいので、見つけるのは簡単だと思います。
この2つの星に挟まれて天の川があります。
天の川を見つけるには、まずこの織姫と彦星の明るい星を探すことがポイントですよ!天の川は、小さい星の光の集合体のようなモヤっとした薄雲のように見えます。その為、本当に暗い場所でないと分かりにくいと思いますので、観測には双眼鏡を持って行くようにしまょうね。
天の川を見れなかった方は・・・
天の川を見たいけれど、ちょっと夜は時間が遅すぎるかなって方はプラネタリウムがオススメです。七夕の季節のプラネタリウムは擬似的ではありますが、天の川を見ることが出来ますし、ナレーション付きで星の勉強もすることも出来るので、かなり楽しめると思います。
また、作り物感のある星空ではなく、かなりリアルな星空を見ることが出来るプラネタリウムは子供にも大人にもオススメです!ぜひ、一度足を運んでみて下さいね。
まとめ
天の川が、私たちの属する銀河系だったというのは驚きですよね。たくさんの星が宇宙にあって、本当に宇宙の大きさを実感させられます。
天の川を見に行く時は、双眼鏡の他にも虫除けスプレーをして行くといいですよ。夏場だと、蚊に刺されたりして、せっかくの天の川鑑賞が台無しになってしまいますからね。
七夕に、綺麗な天の川を楽しみましょう!